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ひと手間Weblog

玄人はだしの逸品から箸にも棒にも掛からぬ駄作と+α を色々とご紹介

ブレーキペダルがホームポジションという発想

ペダル操作のホームポジション

ブレーキペダルではなく、間違えてアクセルペダルを踏んでしまう。なぜ踏み間違いが起こるのか。それは自動車教習所で習ったペダル操作に主因があるように思う。ペダルの踏み間違いをしないためには、どうすればよいのか。かかととひねりがポイントとなる、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いを誘引しない方法とは……。


 

 

 ペダル操作のホームポジション

かかをフロアに付けてブレーキを踏む
オートマチックトランスミッション車のブレーキを踏む基本状態。かかとをフロアにしっかりと付けてブレーキを踏む。これをペダル操作のホームポジションとする。

アクセルとブレーキの各ペダル操作は、かかとを上げて右足を左右に移動させて、ペダルに足を正対するようにして踏む……。自動車教習所でペダルの基本操作として、そう習ったように思う。

なぜブレーキの踏み間違いが起こるか、それはこの操作方法が原因だと思えてならない。かかとを上げて操作を行うと、足の位置が常に同じ位置になるとは限らない。慌てて操作をすれば、なおさらだ。この操作方法だと、常に基準になる位置が、定まっていない状態で操作することになり、踏み間違いを誘因するように思えるのだ。

例えていうと、パソコンのキーボードにある「F」キーや「J」キーの存在だ。このキーの位置には、何らかのボッチがある。いわゆるホームポジションだ。ブラインドタッチが行えると人は、このボッチを拠り所としてキーを押下する。このボッチがあれば、いちいちキーを見なくとも入力したいキーを押下できるが、ボッチを間違えると、途端に違うキーを押下してしまう。

クルマのペダル操作も、いうなればブラインドタッチだ。ブレーキ操作にも、このホームポジションを導入することで、ブレーキの踏み間違いを減少させる効果があるのではないだろうか。

 

 ペダル操作は、かかとを支点に

アクセルはかかとを支点にしてひねって踏む
アクセルペダルを踏むには、かかとを支点にして、足を右方向にひねって操作する。靴の右側面やつま先をフロアや車体に触れて操作すると、アクセル操作が安定し、さらに疲れにくくなる。

僕は、足の左右移動を行わずに運転をする。右足をブレーキの前に置き、かかとをフロアマットに付けた状態で、ブレーキを踏めるようにシートの調整をする。「かかとをフロアマットに付ける」ここが重要なポイントとなる。このかかとの位置をホームポジションとするわけだ。

それでは、アクセルはどう踏むのか。フロアマットにかかとを付けた状態から、つま先を右側に倒してアクセルを踏むようにする。つまり、アクセルペダルは、足を横にして踏むようにするわけだ。かかとを支点にして、ブレーキ操作は足を縦にして踏み、アクセル操作は、足を横にして踏む。常にこの操作を行えば、ブレーキの踏み間違いは起こりにくくなるのではないだろうか。

アクセル操作中に、急にブレーキを踏む必要になった状況を想定してみよう。アクセルを踏んでいる状態から、フロアマットに付けたかかとを支点に足を縦に戻すことで、ホームポジションとなり、ブレーキを間違いなく踏める状態となる。足を横から縦にすることで、ペダルの踏み間違いを引き起こすことはないと思う。

例えば、右腕を前方に伸ばし、手のひらが見えるように構えてみて欲しい。次に手のひらを右側にひねってみる。そこから手のひらを元の位置に戻してみる。その動作を何回か繰り返して行うと、戻す方が身体的な構造上からも自然な動きで、より迅速に行えると思う。

足に関しても同じことが言えるのではないだろうか。かかとを支点に足を縦に戻す動作、つまり、ブレーキを踏むための動作の方が、迅速に対応できるはずだ。加えて、足を縦に戻せば、前方にブレーキペダルが必ずある。ブラインドタッチのホームポジションと同様に、間違いなくブレーキを踏めるはずだ。さらに、両足が常にフロアについた状態となるので、ドライバーの身体が安定し、間違いのないペダル操作が行えるのだ。

僕はマニュアルトランスミッション車でも、同様にしてペダル操作を行っている。唯一の例外は、ヒール&トゥを行う場合だ。これはさすがにかかとを浮かさなければできない。ヒール&トゥを行っても、かかとをホームポジションに戻せば、いいだけの話しだ。

コンビニなどの駐車場で、特にバック運転を行う場合は注意したい。バック運転では、後方確認のため身体をひねることになる。右足のかかとをホームポジションに置いても、膝の位置がずれるため、つま先もずれることになり、より慎重な操作が必要となる。車体中央側へ身体をひねる場合は、膝が内側に向くのでアクセルペダルが踏みにくくなる。一方、窓を開けて顔を出しながらペダル操作を行う場合は、膝が外側に向くのでブレーキが踏みにくくなる。このことを頭に入れ、特に窓開け派のタイプは、より慎重な操作を行いたい。

バック運転の上手いドライバーは、車体中央側へ身体をひねるタイプが多いと思う。一方、バック運転の不得意なドライバーは、窓を開けて顔をだし、後ろを確認するタイプが多いのではないだろうか。このタイプは、助手席側をあまり見ないことになり、危険回避をしにくいので注意が必要だ。バック運転の不得意なドライバーは、バックモニターが必須になるかもしれない。

 

 交通事故撲滅のために

クルマは、オートマチックトランスミッションだったら、アクセルを踏めば走る。アクセルを踏み続ければ、直線道路で障害がなければ、それこそ最高速まで到達してしまう。交通法規を無視すれば、誰でも最高速まで出せてしまうのだ。ところが、クルマを減速するためのブレーキ操作は、誰でも同じように止まるとはならない。上手い下手が如実に表れる。ブレーキの踏み方ひとつで、制動距離に大きな差がでてくる。事故の回避能力が違ってくるのだ。

毎日のようにブレーキペダル踏み間違いの事故が起きている。これはブレーキを間違いなく踏めは、防げる事故なのだ。さらに、急ブレーキ、パニックブレーキなどは、一般道で試すことはできない。それら緊急ブレーキを含めた講習を、国指導の下、各地方自治体などで行うことはできないものだろうか。