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ひと手間Weblog

玄人はだしの逸品から、箸にも棒にも掛からぬ駄作と+α を色々とご紹介

ヤマハTZR125レストア&モディファイ ― キャブレター編

TZR125純正ミクニVM26SSキャブレター 2ストエンジンレストアの肝は、キャブレターといっていいだろう。クランクやシリンダーにダメージがなければ、余程のことがない限り、キャブレターのオーバーホールで2ストエンジンは目覚める。それを信じて、直球で攻めてみた…。


 

 

キャブレターオーバーホール

ミクニVM26SSキャブレター分解時のすごいサビ
TZR125のキャブレターには、ミクニVM26SSが採用されている。サービスマニュアルによると、純正キャブレターは、メインジェット♯180、パイロットジェット♯22.5という仕様だ。

フューエルタンクを外してエアクリーナーボックスを外すと、キャブレターのお出ましとなる。キャブレターの外観は、アルミの腐食もなく奇麗なものだった。倉庫内に保管されていたことが幸いしたのだと思う。屋外で、雨ざらしやバイク用シートだけで保管されていたら、きっと悲惨な状況になっていたことだろう。

ところが、キャブレターを外して分解してみると、とんでもない状況になっていた。2サイクルなので、オイルとガソリンで汚れているだろうとは想像していたのだが、それよりもサビの混入がひどかった。フローターを始め、キャブ内のバーツは、サビ色一色で覆われていたのだ。

ミクニVM26SSキャブレター分解時のフロート内の汚れ
キャブレターのフロート内は、サビとオイルと腐ったガソリンで、ヘドロ状になっていた。キャブレター外観が奇麗だけに、これほどまでとは想像できなかった。キャブレターとフューエルタンクの長期保管は、燃料をカラにしておくのがよいようだ。

特にメインジェットの辺りは、サビが顆粒のような状態で付着している。このサビの付着の原因は、フューエルタンク内のサビなのは間違いない。しかも、これだけサビが付着しているということは、フューエルタンク内が相当サビていることが容易に想像できる。なんらかの方法で、フューエルタンク内のサビ落としを行わなければならないだろう。

メインジェットは真鍮製なので、本来は真鍮独特の金色のような輝きがあるのだけれど、どす黒い色になっていた。キャブレター外観が思いのほか奇麗だったので、ここまでひどいとは想像できなかった。

 

キャブレターメンテの救世主

ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー・泡タイプとモノタロウブレーキ&パーツクリーナー魂2000
キャブレターの洗浄に、ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー・泡タイプとモノタロウブレーキ&パーツクリーナー魂2000導入。ステンレスバットはダイソーブランド。何かと便利なので複数枚ある。

キャブレターのオーバーホールにあたり、外したパーツを紛失しないように、ステンレス製バットを用意。キッチンペーパーをそこへ敷いておき、キャブレターの構成バーツをバラしてパーツごとにまとめて置いていく。フローターを始め、メインジェット、スロージェットなど、全てバラせるところは外していった。

外したパーツは、パーツクリーナーで、汚れやサビを落としていく。キャブレター本体にある小穴に、パーツクリーナーを忘れずに吹きかけておいた。しかし、パーツクリーナーだけでは、なかなか満足のいくきれいな状態にはならなかった。

ミクニVM26SSキャブレターメンテナンス後は新品のようになったパーツ類
ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー・泡タイプで洗浄後に、各パーツを組付けた状態。冒頭の画僧と、とても同じものと思えないぐらい奇麗になった。

そこで、アマゾンのカスタマーレビューなどでも高評価の、ヤマハから発売されているヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー・泡タイプを購入してみた。特殊界面活性剤と溶剤の働きで協力に洗浄するのが売りらしい。

早速、同クリーナーを噴射して、泡によるドブ付け状態にしてみる。泡の成分がなくなるまで待っていると、見違えるほどきれいになったパーツがそこにあった。その洗浄効果の凄さには、ちょっと驚かされてしまった。これならカスタマーレビューが、高評価であることも頷ける。

ミクニVM26SSキャブレターメンテナンス後のフロート内の状態
フロート内も、驚くほど奇麗になった。恐るべしヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー・泡タイプ。

外したそれぞれのパーツを再利用できるか、確認することも手抜かりなく行った。鋳物のゆず肌状のメインジェットは、穴径が疑わしいので交換することにした。それ以外のパーツは、特にすり減ったような状態のものはなく、全て再利用可能なようだ。裏を返せば、そのぐらいヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー・泡タイプで各パーツが奇麗になったともいえる。キャブレターの外観同様に、内部パーツもサビを除いたら奇麗だったのかもしれないが、分解したときの衝撃がうそのようだ。

 

キースターキャブレター燃調キット

キースターキャブレター燃調キット
キースター製のTZR125(2RM/3TY)キャブレター燃調キット。キット内容は、ジェット類を新品パーツで置き換えられ、さらに数種類の番手のジェットが網羅されている。

キースター製のキャブレター燃調キットを購入することにして、ジェット類は全て新品交換した。キット内には、メインジェット、パイロットジェット、ジェットニードル、ニードルジェット、ニードルバルブ、スクリュー類やガスケットなどで構成されている。燃調キットとはいえ、フローターを除けば、オーバーホール前提のキットといえると思う。こうゆうパーツ販売は、価格も良心的だし、アマチュアレストアラーにはとてもありがたい。

ーつづくー