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ひと手間Weblog

玄人はだしの逸品から箸にも棒にも掛からぬ駄作と+α を色々とご紹介

ヤマハTZR125レストア&モディファイ ― 車体関連編①

ステーを作成してオイルカップを移設バッテリー移設で空いたスペースを利用しない手はない。しかもこのスペース、遥か前方に追いやられていたマスターシリンダー用オイルカップの設置には、まさに打って付けの場所だ。十八番のフラットバーを駆使したステーで、ベストポジションとなったオイルカップのマウント具合をご覧いただこう。


 

 

ブレーキオイルカップ位置の見直し

タイラップ止めだったオイルカップ
リア用マスターシリンダーのオイルカップは、フューエルタンク下のフレームにタイラップでぶら下げてあった。軽量化には一役買うだろうが、ネジ止めで固定すべきパーツだと思う。

レース用コンプリートマシンとはいえ、リアブレーキマスターシリンダー用のオイルカップが、タイラップ止めというのがにわかには信じ難い。オイルカップがブラブラしていても機能的には問題ないと思うのだが、なんとなく不安を感じてしまう。それでもレースでは毎回エントリーマシンの車検が義務付けされているので、問題なくクリアしていたのだろう。しかし、普段使いの街乗り仕様としては、トラブルの元になりそうな要素は、できるだけ排除しておきたい。そこで、オイルカップ用のステーを新たに起こし、ネジ止めで固定できるような措置を施してみた。しかもオイルカップを取り付けるためのベストポジションが空いているのだ。

アルミ製フラットバーを利用したステー
アルミ製フラットバーを利用したステー。設置当初の時点では問題ないと思ったのだが、その後不具合が分かり、使用を見合わせることになってしまった。ブレーキホースの取り付け口は、前方を向いているのが分かる。

ホームセンターへ行くと、ステーとして販売されている商品は色々とあるが、丸穴が連続して開いたメッキのステーは、どうも好きになれない。個人的にはこれからも手に取ることはないと思うが、100円ショップでも取り扱われているぐらいだから、便利グッズとして一定の需要があるのは間違いはない。

我がレストアにおけるステーといったら、フラットバーが十八番である。今回は、アルミ製フラットバーを利用して、現物合わせで作ってみた。オイルカップのおおよその位置を定めたら、寸法取りをしてフラットバーに取り付け用の穴を開けていく。アルミ製フラットバーを取り付ける箇所に合わせ、ヤスリ仕上げで形状を整えてみた。

アルミ製フラットバーステーの後先比較
アルミ製フラットバーを利用したステーは、オイルカップがフレームからはみ出していた。そこで、ステーをS型の形状にして、無事オイルカップがフレーム内に収まった。しかし、ブレーキホースの取り回しが悪く、このアルミ製ステーはお蔵入りになった。

TZR125は、前期型(2RM)と後期型(3TY)に大別される。リアブレーキに関して言えば、前期型はロッド式のドラムブレーキを採用、後期型はオイル式のディスクブレーキに変更されている。それ以外では、大きなところではフロントホイールのインチアップ、点火方式がアナログ式からデジタル式に変更されている。

リアのディスクブレーキ化にあたり、スリムなTZR125には、リアブレーキのマスターシリンダー周辺にオイルカップを設置するスペースが見いだせなかったようだ。ブレーキホースを遥か前方へ延ばし、キック前方の位置にマウントされることになった。整備性を考慮すると、その位置ぐらいしかなかったのかもしれない。

 

アルミから鉄製ステーへの変更

オイルカップの向きを替え鉄製フラットバーに変更
オイルカップのブレーキホースを後方に向けるために、新たにステーを作り直した。大きな曲げが必要だったので、鉄製フラットバーに変更した。オイルカップが後方に向いたことで、ブレーキホースが最短距離で接続できることになった。

アルミ製フラットバーで作成したステーは、なかなかの出来だと思ったのだけれど、若干問題があった。オイルカップがフレームから飛び出していて、FRPシングルシートを取り付けられなかったのだ。そこでオイルカップをフレーム内に収めるように、ステーを曲げてS型のような形状に加工した。

これで問題解決と思ったのだが、そうはならなかった。ステーがこの形状だと、ブレーキホースの取り付け口は前方にしか向かない。このままブレーキホースの取り回しを行うと、ブレーキホースに無理が掛かってしまうことが分かった。すぐ近くにはリアサスペンションがあり、ブレーキホースに何かあっては取り返しがつかなくなるのだ。そこで改めてオイルカップの取り付けを含め、ステーの見直しを行うことにした。

オイルカップとリアサスペンションのクリアランス状態
オイルカップとリアサスペンションのクリアランスは、ご覧の通りで全く問題がない。さらにオイルカップのホース取り付け口を後方に向けたことで、ブレーキホースに負荷の掛からない取り回しで取り付けられるようになったのだ。

オイルカップの向きを前後逆にし、リアサスペンションなどに干渉しない位置を探し出した。加えてフレーム内にオイルカップをうまく収める必要もある。そのためにはステーをややこしい形状で曲げる必要がある。が、そこは得意の現物合わせで乗り切った。

ステーの素材は、鉄製フラットバーを選択した。アルミ製フラットバーは軽量だが、複雑な曲げには破断する恐れがあり不向きなのだ。このステーでオイルカップからマスターシリンダーまで、最短距離でブレーキホースが取り付けられるようになった。ブレーキホースは、短くカットして再利用。このオイルカップの取り付けは、バッテリー移設の成功あってこそのモディファイだった。

ーつづくー