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ジムニーにアンドロイドナビ導入 ― 活用編

アンドロイドナビKURATU K8のマルチスクリーン表示ジムニーに取り付けたアンドロイドナビKURATU・K8を使い始めてみた。その第一印象は、カーナビメーカー製のように、誰もが使えるようなユーザビリティはないということだ。その反面、ある程度スマートフォンを使いこなせるスキルがあれば、このアンドロイド搭載ナビは面白いと思う。そのアンドロイド搭載ナビは、思い通りのカスタマイズが可能なのか検証してみた。


 

 

カーナビ形状のスマホ!?

KURATU K8の画面オフ状態
アンドロイドナビKURATU・K8は、7インチ液晶パネル搭載の2DINカーナビだ。取り付けに工夫をし、本体を若干上向きになるようにしてタッチパネルの操作性を上げている。画像のように音楽再生中などに画面だけを消せるので、液晶画面の焼き付き防止に有効となるだろう。

KURATU・K8を購入したきっかけは、以前使用していたHDDナビの地図が古かったことと、音楽用外部入力がないことだった。通常ならば日本メーカー製のSSDナビが順当な候補になると思う。因みにビートには、今はなきサンヨー製SSDポータブルタイプのゴリラナビを搭載している。それが何故アンドロイドナビにしたかというと、単純に面白そうだと思ったからだ。さらに新しもの好きとお手頃価格ということも加えておきたい。それに加えてグーグルマップの日本国内版が、2019年11月にダウンロード可能になったことも後押しの大きな要因となった。これにより、オフラインでのナビ機能が可能になるのだ。ただし、ダウンロードしたオフライン地図データは、30日間の有効期限が設けられていて、更新しないと検索機能などが利用できなくなったので注意したい。

KURATU K8のカスタマイズしたホーム画面
KURATU・K8のホーム画面。起動はあっという間だ。ホーム画面にはラジオ、音楽と3つのナビアプリ、グーグルマップナビ、Y!カーナビ、MAPS.MEを配置してみた。液晶パネルはTN方式だと思われるが、クォリティは悪くないと思う。

本機の初回起動時には1分程度の時間がかかったが、それ以降はエンジンを掛けると直ぐに起動するようになった。また、レジューム機能を備えているので、直近の設定状態を保持したまま約1秒で起動する。これがウリらしい。ホーム画面には、ナビアプリを3つ置いてみた。“ナビゲーション”アイコンはグーグルマップが起動するようになっている。物は試しと新たに“Y!カーナビ”、“MAPS.ME”をインストールしてみた。このうち地図のダウンロードが可能なのは、グーグルマップとMAPS.MEで、これによりオフラインでのナビゲーションが可能になる。

 

アンドロイドナビの時代到来?

グーグルマップオフライン版の3D表示画面
グーグルマップオフライン版の表示画面。3D表示可能だ。ナビ画面で自車位置を道路地図に表示させるには、グーグルマップ起動後に“運転モードを開始”を選択する。この機能を使うためには液晶ディスプレイが横型のため、スクロールして選択しなくてはならない。これがちょっと面倒だ。

ジムニーから宅内の無線LANにアクセスし、グーグルマップの関東地方周辺の地図を選択、ダウンロードを行ってみた。地図の選択を欲張ってしまい、1.7GBほどになってしまった。そこで迷ったのが、アイドリング状態の発電量で賄えるのかは分からないが、エンジンを掛けたままにしておくかどうかだ。とりあえずエンジンは掛けたままにして様子をみた。30分ほどしてダウロードの進行状況を確認すると、約50%ほどだった。21時過ぎに始めたので、近所迷惑にならぬようにエンジンを止めて、残りのダウンロードを続けることにした。地図のダウンロードは、都合1時間ほどで終了した。その後30日間しかない有効期限を考量、オフラインマップの選択範囲を縮小し、350MB程度に抑えることにした。

>MAPS,MEの2D表示画面
MAPS.MEの表示画面。地図データは2D表示のみ対応する。カーナビよりもモバイル優先のようで、表示する情報量は少な目だ。トンネルなどでGPS信号を失うと、半透明のサークルが矢印の周りに現れ、受信状態によってサークルのサイズが大小変化する。この受信状態の可視化は良いアイディアだと思った。

ここで思ったのが、スマホを利用してグーグルマップの地図をMicroSDにダウンロードし、本機で読み込めないかということだ。試してみた結果は、残念ながらデータはあるのだが、読み込むことはできなかった。これを規約の問題と捉え、深追いはしないことにした。MAPS.MEの地図もダウンロードを行った。こちらは地区や地方で区割りされており、スマートにダウンロードが行える。地図は情報量を抑えてあるようで、ダウンロードしたデータ容量が少な目だった。実際にMAPS.MEをオフライン版マップでナビゲーションを試してみると、モバイル用途優先のようで表示される情報は少な目だが、充分カーナビとして利用できると思う。地図データは日本全国をダウンロードしても容量は控えめなので、山深い林道などで威力を発揮しそうだ。

Y!カーナビの3D表示画面
Y!カーナビの表示画面。VICS情報が受信できたりと、市販カーナビと変わらない感じだ。オフラインには対応していないが、オンラインで読み込んだ地図データのキャッシュで、簡易的にオフラインで扱えた。

エンジン始動時のレジューム機能を確認すると、グーグルマップは問題なく起動した。さらにルート検索の設定がある場合は、それを保持したままアプリが起動する。Y!カーナビと、オフラインナビ対応のMAPS.MEは起動しなかった。それ以外のアプリも起動しなかったので、“ナビゲーション”アイコンとの紐付けがキモなのかもしれない。一方、“ラジオ”や“音楽”は、エンジン始動すると瞬時に音声や音楽が流れてくる。ラジオや音楽を聴きながらルート案内をしてみると、グーグルマップではラジオの音声や音楽が遮断され、ルート案内がされるので明確に聞こえるのが特徴だ。Y!カーナビ、MAPS.MEともにラジオの音声や音楽に被せてルート案内がされるため、若干聞き取り難さがあった。

マルチスクリーンでグーグルマップとMAPS,MEアプリ表示
実用になるとは思えないが、試しにナビアプリをマルチウインドウで表示させてみた。やはり、画面表示の反応が悪くなるようだ。タイトル画像の音楽再生とナビアプリのマルチウィンドウでの同時利用は、RAM2GBの恩恵かサクサクと問題なく行えた。Y!カーナビは、表示する情報量が多いせいか、マルチウインドウには対応していないようだ。オフライン用の地図データは自宅駐車場にあるジムニー車内から、宅内無線LANにアクセスしMicroSDに保存した。

実際にKURATU・K8を運用してみたら、グーグルマップナビ関連で、個人的に2つほど改善して欲しい点がでてきた。1つ目は、自車位置を道路地図に表示させる“運転モードを開始”を選択するには、メニューをクリック後に選択画面をスクロールしなければならないことだ。老いた目にはこれが意外と面倒なのだ。さらにその機能のショートカット作成もできないのが痛い。今後、加速度センサーを搭載してクルマの動きを検知し、自動的に“運転モードを開始”が選択されるようになることを期待したい。2つ目は、Android Autoがインストールできないことだ。これは契約上の問題なのだろうか。できればアプリの取捨選択は、ユーザーファーストでと思う。それと本機とは直接関係ないが、頻繁にあるアップデータの更新をどうするかというのもある。これらをクリアするにはある程度のスキルは必要だと思うが、ユーザー好みのカスタマイズが思うようにできるようになれば、KURATU・K8を含む車載用アンドロイドナビは、“有り”だと思う。