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ひと手間Weblog

玄人はだしの逸品から箸にも棒にも掛からぬ駄作と+α を色々とご紹介

ジェンマ125のバッテリー交換と改善 ― 後編

台湾ユアサYB7-A-2の内容
今回購入した台湾ユアサの開放型バッテリー「YB7-A-2」は、電解液を注入するタイプだった。電解液を注入する煩わしさはあるが、新品をリアルタイムで手にする満足感もあるのだ。自らの手でゼロ発進をさせたこのバッテリー、どのくらいの日々を刻められるだろうか……。


 

 

電解液注入タイプの開放型バッテリー搭載

YB7-A-2に電解液を注入し30分放置
赤色の排気管栓を外し、電解液をアッパーレベルまで注入、最低20分程度はキャップを外したまま放置するように指定されている。

今回アマゾンで購入したバッテリーは、WAVEパーツ館が販売・発送するマーケットプレイス扱いの商品だ。前編でも触れたが、台湾ユアサの開放型バッテリー「YB7-A-2」というモデルを購入した。実は商品が届いて分かったのだが、電解液を自分で注入するタイプのバッテリーだった。さらに電解液を注入する前に、添付されたはがきに住所・氏名を明記、さらに捺印して投函する必要があった。バッテリーに注入する電解液は希硫酸のため、毒物及び劇物取締法劇物指定がされており、バッテリーを使用するにあたり、利用者が劇薬譲受書を提出しなければならないようだ。 

台湾ユアサ「YB7-A-2」とジーエス・ユアサ「YB9-B」
左が新品の「YB7-A-2」で、バッテリーのサイズは137×76×134ミリ、10時間率容量が8Ah。右がお役御免となった「YB9-B」で、同じく136×76×140ミリ、10時間率容量が9Ah。この高さの違いがちょっとしたトラブルに。

開放型バッテリーを利用できるようにするための手順は、写真入りの取扱説明書があるので、それに倣って作業を行えば問題なくできるはずだ。注意しなくてはいけないことは、排気管にある赤い栓を外すことと、電解液注入後に黄色のキャップを外したまま最低でも20分は放置することだ。バッテリーに電解液を注入すると、すぐに内部で反応し気泡が出てくる。ということから、屋内よりも屋外で作業を行った方がいいだろう。さらになんといっても電解液は希硫酸なので、床などにこぼすと面倒なことになるかもしれないからだ。今回コンクリートの叩きに電解液が少量こぼれたので、パーツクリーナーを噴霧したら、一部が青白く変色してしまった。事前に水などを用意するなど、電解液注入時には細心の注意を払った方がいいだろう。

YB9-Bの排気管の排気で侵された塗装
「YB9-B」バッテリーの排気管は右側にあるのだが、排気ホースが付いてなかったので、希硫酸の排気ガスで塗装が侵されてしまったようだ。その後、サビを落とし、サビ止めスプレーで補修を行っておいた。

バッテリーの電解液がこぼれると、塗装面を侵してサビが発生することは、経験上分かっていた。クルマのバッテリー置台が、サビサビになっているのを目にしたことがある。しかし、バッテリーの排気口すぐ横のフレームの塗装が、侵されてサビていたのには驚いてしまった。液がこぼれて侵されたというよりも、バッテリーからの排気ガスでなってしまったような感じに見える。希硫酸を侮っていたわけではないが、中古購入時から排気ホースがなかったので、そのままにしてしまったのだ。今回バッテリーのリニューアルにあたり、排気ホースを取り付けたのは言うまでもない。塗装面が侵された箇所は、サビを落としてから、その周囲を簡単に養生をしてサビ止めスプレーを吹いておくことにした。

延びてしまったバッテリー固定用ゴムベルト
「YB9-B」との高さ6ミリの差で、バッテリーを固定する遮熱版兼用の蓋に引っ掛けるゴムベルトが伸びてしまった。暫定措置として、ゴムベルトを2捻りして対応した。ジャンク箱に代わりになるものがあるといいのだが……。今回は排気ホースをきっちり取り付けた。

バッテリーは、電解液を注入してから放置するということで、キャップを閉めずに30分ほど置くことにした。ほかにも作業があるので、蹴飛ばさないようにガレージ外の安全なところに移動した。30分ほど経過してからバッテリーを見ると、気泡が落ち着いたようだ。バッテリーのキャップを閉め、ジェンマに押し込むように搭載。ケーブルはマイナス端子、プラス端子の順で接続。端子類の接続が終わったら、遮熱板にフックを掛ければ終了となる。ところが、ここでトラブってしまった。「YB7-A-2」は「YB9-B」よりも高さが6ミリ低い。ゴムベルトが伸びた状態で掛けられていたので、高さの低いバッテリーでは、蓋がパカパカしてしまうのだ。そこで暫定的にゴムベルトを2捻りして、テンションが掛かるようにしてみたが、何か対策を立てねば……。

 

自作アイディアパーツの改善

改善版自作ヘルメットホルダー
地味な改善だが、使い勝手はかなり向上した。片側で8ミリ伸ばしたので、ヘルメットのDリングが掛けやすくなった。左右幅を広げたのに伴いフックを細身に仕上げ、フック部分を鋭角に曲げてシートの縁と干渉しないように図っている。

【レストアなったスズキ ジェンマ125】で、ご紹介した自作ヘルメットホルダーの改善を試みてみた。実は、2度目の改善で、1度目は逆に使いづらくなってしまったのだ。リベンジの改善で、満足のいくものができ上った。リベンジ版改善は、幅を16ミリ延長、ヘルメットのDリングを掛けるフック部分を鋭角に曲げているのだ。また、フック部分の前後を削り、全体的に細身に仕上げてある。改善前はヘルメットホルダーにヘルメットを掛けると、シートを手で上から押さえつけないとシートロックが掛からなかった。リベンジ版改善は、シートを開けてからヘルメットを掛け、シートを閉じればロックが掛かるようになった。シートを押さえつける必要がなくなったのだ。片側プラス8ミリで、改善効果がもたらされたようだ。

自作したアルミ製遮熱版
寒い季節故か、はたまたアルミ製遮熱版が寄与しているかどうかは分からないが、最近エンジンの吹け上がりがすこぶる良い。こんなに速かったか? (マイジェンマ比で。絶対的には遅い)しかし、ジェンマ125はカウル内にマフラーがあるため、熱がこもるせいか夏場はとんと元気がない。

【ジェンマ125の熱中症対策】で、ご紹介した遮熱板のマウント方法の改善を行った。以前は、フレームの突起部分の上にアルミの遮熱版を置くようにして、ネジ止めを行っていた。そうするとカウリングが数ミリ前方に押し出されてしまい、サイドパネルとの隙間が目立つようになってしまった。原因を突き詰めると……このフレームの突起部分は、本来ヘルメットホルダーがネジ止めされる場所だ。ヘルメットホルダーをネジ止めするということは、カウルは前方に出ようがない……ということが分かった。そこで、遮熱版のマウント方法を改善した。遮熱版の新たな固定方法は、ステーを新規作成し、そこへリベット止めとした。リベットの厚みなら微々たるものなので、サイドパネルとの隙間は気にならなくなった。これにて一件落着。