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ひと手間Weblog

玄人はだしの逸品から箸にも棒にも掛からぬ駄作と+α を色々とご紹介

ホンダCBX125Fのレストア ― 車体周り編⑤

CBX125Fのフューエルタンクからガソリンを抜くCBX125Fのレストアも、先がだいぶ見えてきた。けれども、エンジン始動不良は、解決に至っていない。そんな折、押し掛けでのエンジン始動も叶わなくなってしまった。原因を探っていると、今までひっそりと隠れていたかのようなラスボスが登場した……。

フューエルタンクからガソリンを抜いてみたら

灯油ポンプで黒いものを吸い上げる
フューエルタンクから灯油ポンプでガソリンを抜いていると、怪しげな黒い物体が……。

以前に、フューエルタンク内コーティングの黒色に触れたと思う。今まで見てきたコーティング剤の色と異なるので、どこの製品なのか全く見当がつかないのだ。それでも一般的ではなさそうなコーティング剤のようなので、余計気がかりだ。ネット検索をしてみても、黒色のタンクコーテイング剤は、みつけられなかった。コーティング剤の表面は、溶剤が硬化してガチガチになった感じではなく、ツルっとしたゴムのような感じにみえる。前オーナーのメンテナンス方法に対して、首を傾げることも多く疑心暗鬼に陥っているかもしれないが、一体どこの製品なのだろうか……。 

CBX125Fのフューエルタンク裏面
フューエルタンク裏面に、大きく黒く塗られている箇所がある。サビ転換剤だろうか。

さらに、今までは押し掛けではエンジンが掛かると思っていたが、ついに押し掛けでもエンジンが掛からなくなってしまったのだ。プラグをチェックすると、ガソリンが来ていないような感じだ。そこで、キャブレターを取り外し、分解してみることにした。CBX125Fのキャブレターの取り外しを何度も行っているが、その度に整備性の悪さを痛感する。エンジン始動不良がなければと、つくづく思う瞬間だ。キャブレターを分解すると、フロート内にガソリンは溜まっているし、サビ粉などもなく奇麗だった。次にジェット類の詰まりをみてみる。メインジェットは問題ないようだ。 

CBX125F用キャブレターを分解
キャブレターを分解してみると、フロート内は至って奇麗だが、パイロットジェットが詰まっていた。

パイロットジェットを外し、ジェットの穴を明るい方へかざすと明らかに詰まっている。ジェットの穴をエアーガンで吹くと、簡単に開通した。中から出てきたものを確認すると、薄くて黒いビニールのようなものだった。これではガソリンは、吸い上げられないだろう。詰まった原因は分かった。けれども、これがどこから入ったかは不明だ。といっても、ホース類は新品に交換したので、後はフューエルタンクぐらいしかない。そこで、フューエルタンク内を調べるためにガソリンを抜くことにした。

 

ラスボス登場

フューエルセンサーを外す
フューエルセンサーを外してみると、黒い液状のものが付着していた。Oリングはモノタロウ扱いの品番1516-29 NRBで、内径40.64Φのもの。

フューエルコックを予備側にして、携行タンクにガソリンを抜き始める。携行タンクは小さめだが、ガソリンも少なめなので問題ないだろう。殆どガソリンがでなくなったので、灯油ポンプを使い、タンクキャップ側から抜くことにした。すると、黒くて薄い小さなシールのようなものが一緒に出てきたのだ。恐らくこの黒いものがキャブレター詰まりの原因だと思う。これは間違いなくフューエルタンク内に施された黒色のコーティング剤だろう。ということは、そのコーティング剤がガソリンで侵されて、表面が剥がれてきたということか。思いがけぬところでラスボスが登場した。

フューエルコックを外してみると
フューエルコックは外せたが、ラスボスの影響で樹脂製のフィルターが固着して取れなかった。先細ペンチでも掴めないし、無理に取ろうとすると千切れそうだし、ドツボにはまってしまったようだ。

このコーティング剤と思っていたものは、黒色になることやガソリンに侵されることから、サビ転換剤なのかもしれない。タンクキャップ側からだと、内部の様子が確認しずらいので、フューエルセンサーユニットを外してみた。内部に手を入れ触ってみると、サビが指についてきた。念のため、フューエルコックを外してみる。すると、本来なら一緒に付いてくる樹脂製のフィルターが、出てこなかった。サビ転換剤施工時か、ガソリンで侵されてこうなったのかは分からないが、全く動く気配さえないのだ。このフィルターが取れれば、コーティングの再施工も行えるのだが、ラスボスの影響で暗礁に乗り上げてしまった。と同時にレストアの意欲も消え失せてしまったのだ……。