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ひと手間Weblog

玄人はだしの逸品から箸にも棒にも掛からぬ駄作と+α を色々とご紹介

ビクターFS-1の不具合を修繕

ビクターFS-1愛用とは言えぬものの、手元にあるビクターのFS-1。購入当初は、小さなスピーカーが奏でる音の良さに驚いてしまった。本機で久々にCDを聞こうとしたら、思わぬ不具合が色々と発生。行方不明だったリモコンを探し出し、一つの不具合を解消。さらなる不具合にも対処してみた……。


 

 

小さな巨人ビクターFS-1

ビクターFS-1用純正リモコン
ビクターFS-1に標準装備のリモコン。行方不明になっていたが、見つけたことでCD再生の目処がたった。

ビクターFS-1の発売は1996年9月で、同年のグッドデザイン賞を受賞したCDステレオだ。発売当時から音が良いとの評判だった。その後、価格が落ち着いた頃になって池袋にあるビックカメラで購入した。スピーカーケーブルを繋ぎ、CDを再生してみると……。小さなスピーカーが奏でているとは思えないぐらいのサウンドに、ビックリしたのを覚えている。色々な大きさのスピーカーに混ざってブラインドテストをしたら、本機を言い当てるのは難しいのではないだろうか。スピーカーのエンクロージャーは、チェリーウッドの一枚板で構成されている贅沢なつくりだ。CDプレイヤーとしては定価58,000円とそれなりに高価だった。

上蓋開閉メカニズムにプーリー取り付け
上蓋開閉メカニズムに手を加えた。駆動用ベルトにテンションを掛けるために、プーリーを取り付けてみた。

ビクターFS-1に付属しているスピーカーのサイズは、幅12✕奥行き16.5✕高さ15.5cmと小さい。小口径8cmフルレンジスピーカーとコンパクトなエンクロージャーにもかかわらず、大音量で出力しても音割れを感じさせない点は優れていると思う。音質に関しても決して耳障りなものではなく、聞いていて心地よい音を奏でてくれる気がする。このビクターFS-1は、CDプレイヤーの出来もいいのかもしれないが、やはりスピーカーの性能がいいのだろう。ということからか、このスピーカーは今だに人気があるようで、オークションなどでも結構な高値で取り引きされているようだ。

上蓋開閉メカニズムのプーリーにテンションマックス
最初の位置ではテンションが弱かったので、上蓋の開閉が行えなかった。さらにテンションを強く掛ける位置にしたが、結局目的を達せず徒労に終わることになった。

最近では拙宅でもお手軽なMP3などが主流になり、わざわざCDを再生することは少なくなってしまった。そんな中、久々にビクターFS-1でCDを聞きたくなり、CDプレイヤーの電源ボタンを押してみた。すると様子がおかしいのだ。何か誤動作をしてるようで、押したボタンと違うデタラメな反応になっている。しかも、上蓋の開閉もままならないのだ。開き始めたと思ったら、何かに引っ掛かっているような感じで、そのまま閉じてしまった。そこで、上蓋が開き始めた瞬間に、蓋を手で抑えて半ば強引に開いてみた。その状態で、CDを入れてみると再生を開始した。しかし、CDのアタマからではなく、途中の曲から再生を始めたのだ。何かおかしい……。

 

ビクターFS-1既知の不具合

カッティングシートで作成した持ち手
上蓋開閉用駆動ベルトを外してしまい、カッティングシートで作成した持ち手を蓋に取り付け、開閉することにした。

「ビクターFS-1」でネット検索をすると、オークションやフリマ以外の最上位に「ビクターFS-1の修理 電気屋さんのひとりごと」というサイトがあった。クリックをしてみると、ビクターFS-1の修理を独自に行っているようで、全国から修理依頼があるようだった。そのサイトを見ている内に、拙宅のビクターFS-1も、同様なトラブルを引き起こしているのが分かった。本機は、CDプレイヤーの操作ボタンと、上蓋開閉メカニズムにトラブルが多く発生するらしい。ただし、操作ボタンを触らずに操作する方法があった。標準装備のリモコンを利用すれば、全て問題なく操作が行えるようなのだ。

蓋の開閉は持ち手で行う
上蓋開閉用モーターの駆動音は唸りをあげるが、ベルトがないので実用上は問題ないと思う。ただし、あくまでも暫定措置なので、早めに上蓋開閉用の駆動ベルトを入手したいところではある。

行方不明になっていたリモコンを探し出し、CD再生の目途はついた。だが、上蓋開閉の問題は残ったままだ。そこでCDプレイヤー本体を分解、上蓋開閉メカニズムを修繕することにした。分解はそれほど難しくなかった。上蓋の開閉は、ベルト駆動で行っている。開閉できなくなった原因の殆どが、ベルトの劣化によるものらしい。そこで、ベルトにテンションを掛けるべく、プーリーを増設してみることにした。ところがベルトのテンションを2段階で強くしてみても、上蓋が開閉することはなかった。最終的にはベルトを外し、プーリーをフリーにしてしまった。そして上蓋には厚めのカッティングシートで作った持ち手を付け、上蓋を手で開閉する超アナログ的手法に落ち着いた。これでリモコンが壊れなければ、しばらく運用できそうだ。